はじめに
『Live with Camera』は、cizucuが主宰する、cizucuに登録するクリエイターであれば誰でも応募できるグローバルなオンラインフォトコンテスト。応募作品の中から優れた作品をキュレーションし、プラットフォームとしての新たな才能の発掘、そして、コミュニティとしての支援を目的としています。
今回のテーマは、〈カメラと共に生きる〉です。
1839年3月19日、ルイ・ジャック・マンデ・ダゲールが写真機を発明しました。それから185年間、多くの人がカメラと共に人生を歩んできました。
自然の美しさ、人々の笑顔、街の喧騒、家族の絆など、ジャンル問わず、カメラのある人生を通じて見つけた喜び、感動、そして驚きの瞬間を表現していただきました。
それでは、応募作品と受賞作品をご紹介いたします。
応募作品紹介
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「台風一過のおかげで真夏にしては空が澄んでいたからなのか、最後の最後に生まれて初めて自然と声が出てしまうほどの絶景に巡り会えました。当時はカメラも今のものと違い、比較的安価なボディではあったものの機材の良し悪しだけでは決めることのできない大きな感動を写真に収めることができました。今までで一番感動した景色はなんですか?と聞かれたら今でも真っ先にこの写真が頭に浮かびます。」
📷 Canon EOS RP
cizucu編集部
この写真は台風後の澄んだ空気がもたらす美しい景色を捉えています。技術的な側面だけでなく、心に刻まれるような瞬間を形にできることにカメラと生きる意味を見出すことができることができることがわかります。
高野ぴえろ
「日々はあっという間に過ぎ去る。そんなときも、身の回りは決定的瞬間に溢れている。カメラはそんな瞬間をより身近にさせてくれる。犬が5方向に広がったこのときも、カメラが捉えてくれたからこそ今も愛おしく思える。」
📷 FUJIFILM | X100F
cizucu編集部
5匹の犬がそれぞれの方向へ向おうとする瞬間を捉えた一枚。どんなに素朴な時間も決定的瞬間の連続です。それらを形に残すことができるカメラがあるからこそ残すことができる思い出があります。
Tsubasa Mfg
「昭和の高度成長期に建てられた、街の代表的なホテルが解体されることになった。壊されていく姿もカメラで残していこう。」
📷 PENTAX K-3 Mark III
cizucu編集部
取り壊しになってしまう建造物を捉えた一枚。過ぎる時間を歴史として保存するために、カメラが担う役割はとても大きいものでしょう。カメラ共に生きるということは、歴史を残すということでもあります。
fumi
「友人の出産前、お腹の中の命をフィルムカメラで撮影しました」
cizucu編集部
新しい命を授かったお腹を捉えた一枚。愛おしい成長の記録を残すこともカメラの持つ重要な役割と言えます。フィルムの質感が、その瞬間の空気感まで捕まえているように感じます。
受賞作品
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「初めて訪れた徳島阿波踊りにて まだ、何歩か歩くとすぐにお母さんのところによちよち歩いて来てしまう男の子が、ピーンと上げた "きずな" その場でお母さんにも見ていただき、やり取りさせていただいたり、色々な思い出の始まりとなる、徳島初日の夜の一枚」
📷 SONY | ILCE-9
cizucu編集部
阿波踊りで踊る小さな子どもを写した一枚。カメラを持っていたから「人生を変えてしまう瞬間」
に出会うことができる、なんてこともきっと起こることでしょう。
最後に
いかがでしたでしょうか。
〈カメラと共に生きる〉ということは、ものごとを新たな視点で見る目を持つということなのかもしれません。どんな些細な瞬間も、カメラを通して見ることができたならば、いつもと違う発見や出会いが待っていることでしょう。そういった大切な真実を見つけることができた素晴らしいコンテストとなりました。
それではまた次回のコンテストでお会いしましょう。