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2024.05.27

日本語でとらえる色 | Focus #168

現在、〈#green〉のハッシュタグキャンペーンが開催中です!

色をテーマにしたハッシュタグキャンペーンということで、今回は色の定義について深掘ってみます。
世界中のあらゆる言語のなかで、1番色を表現することに長けている言語は日本語かもしれません。

日本語にしかない色

とあるサイトには、日本の伝統色として496色もの色が紹介されていました。
その中には、日本人である私たちも、ほとんど聞いたことのないような名前も多くあります。この細かな分類にこそ、日本人だけが感じ取ることができる情緒があるのかもしれません。
例えば、赤系の色に限定しても、朱色・紅色・茜色などの色があります。

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Image by はくらく

中でも、茜色に関してはかなり限定的な場面でしか用いられず、沈みかけの夕日によってできる色に限定されています。

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Image by herohero228

植物由来の色たち

中には、独特の色をもつ植物の名前自体が、色の名前として使われているものもあります。その中からいくつか紹介します。

柿色

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Image by おみぃはん

柿色はオレンジ系ではあるものの、ややくすんだオレンジという印象ではないでしょうか。また、柿色と言われるとマットな質感のイメージが浮かんできます。

すみれ色

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Image by 田舎のくま

水色でも紫色でもなく、白みがかった、あるいは透け感のある薄紫のような色。色の名前でしかないはずなのですが、儚さ・脆さ(からくる美しさ)という印象も不思議とある気がします。

番外編:藍色

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Image by k5k

藍色は、深い青にやや緑色が強い色です。紺色ともまた少しニュアンスが違います。藍色は、染料に使われる藍という植物が由来ですが、植物の藍自体は藍色ではありません。藍の葉から染料はつくられますが、藍の葉自体は普通の緑色です。
(※写真は藍色に近い朝顔の写真です)

最後に

いかがだったでしょうか。
日本人として朱色を「オレンジっぽい赤」や、すみれ色を「青っぽい薄紫」と表現するのは、なんだか味気ない気もします。色1つでこれだけ単語を使い分け、さらにはニュアンスまで感じられる日本語の色表現は奥が深く面白いです。普段何気なく使い分けていますが、他の文化圏の人からしたら、信じられないことなのかもしれません。

現在、開催中のハッシュタグキャンペーンのお題である〈#green〉も、さまざまな緑があるはずなので、その観点から投稿作品を見返してみると面白いかもしれません。

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Image by kanata

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