2024年5月15日。Googleは開発者向け発表会「Google I/O」で、新たな生成AIツールを発表しました。今回の発表では、画像生成AI「Imagen 3」、音楽生成AI「Music AI Sandbox」、そして動画生成AI「Veo」の3つが紹介されました。
動画クリエイターのための生成AIツール
まず紹介されたのは、動画生成AI「Veo」です。デモ映像では、「ハン・ソロ」に出演している俳優兼映像作家の〈Donald Glover〉が「Veo」を使ってみた感想をインタビュー形式で紹介しています。新しい技術の紹介はもちろんですが、実際にクリエイターが使っている様子を通じて、ツールがどのようにクリエイターの作業をサポートするのかが伝わる内容となっていました。
イメージを音にする音楽生成AI「Music AI Sandbox」
次に紹介されたのが音楽生成AI「Music AI Sandbox」です。このデモ映像では、〈Wyclef Jean〉〈Justin Tranter〉〈Marc Rebille〉の3人のクリエイターへのインタビューが行われました。
それぞれ異なるジャンルやキャリアを持つクリエイターですが、コメントで共通した部分に、このツールが人の創造性を具現化して新たなアイデアを生み出すサポートをしているという点が挙げられます。
特に印象的だったのは、これからクリエイターを目指す人たちにも「Music AI Sandbox」がプラスに働くということ。頭の中にあるイメージのアウトプットをサポートするツールとして、多くの人に活用されるでしょう。
クリエイターの創造性を守る「SynthID」
最後に紹介されたのが、クリエイターを守るためのテクノロジー「SynthID」の強化です。「SynthID」は、画像だけでなく音楽や動画にも電子ウォーターマークを適用させ、クリエイターの作品を保護します。
クリエイターと共に未来を描く
今回の「Google I/O」 では、クリエイティブ分野における新たなツールの紹介が中心となりました。「Veo」、「Music AI Sandbox」そして「SynthID」などの技術は、クリエイターの新たな可能性を広げるものです。
目まぐるしく進化するテクノロジーに不安を感じる側面もあるからこそ、今回のようなクリエイターに寄り添う発表の仕方は印象に残りますね。