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2024.04.20

相次ぐカメラの受注一時停止 その理由は円安か | Release #119

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cover image by きりーな

最近、カメラメーカーの受注一時停止に関するニュースが頻繁に報じられています。この状況が業界全体に何を意味しているのか、その背景と一緒に詳しく見ていきましょう。

圧倒的な円安の影響

2024年に入り、日本円は歴史的な安値を更新し、1ドル150円を超える日も見られるようになりました。

これにより輸入品の価格が押し上げられ、消費者の生活コストが増加しています。特に輸入依存度の高い電子機器やカメラなどの高価な商品が、大きな影響を受けています。
同時に、この状況は輸出企業にとっては利益増加の機会を意味となり、多くの日本企業が国際市場での競争力を高め、特にアメリカ市場での存在感を強化しています。消費者にとっては生活への打撃である円安は、製造業者などの企業にとっては海外での市場拡大の機会でもあるのです。

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Image by IRIE*DESIGN

カメラ需要の一極集中化

スマートフォンのカメラ技術向上により、日常の撮影ではスマートフォンが一般的に使用されるようになりました。これがカメラ市場に与えた影響は二面性を持っています。スマートフォンに追いつけない低〜中価格のカメラの需要は減少していますが、反対に圧倒的な画質や機能を提供する高級カメラへの需要は増えています。

プロやアマチュアを問わず、高性能のデジタルカメラ、フルフレームミラーレスカメラや大判センサーを搭載したモデルなど、高性能なカメラを求めています。それゆえ、特定のプレミアムブランドやモデルに需要が集中しています。

カメラ業界は今、円安やカメラ需要の一極集中化などのいくつかの難しい状況に直面しています。問題は一時的なものかもしれませんが、業界の未来のためには、長期的対策を考えることが大切です。

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