Samsungは、「Galaxy」の文字通り、地球ではない写真を撮影するために4台の「Galaxy S24 Ultra」スマートフォンを成層圏のバルーンに搭載して宇宙に送り込みました。
スマートフォンで撮る新たな地平
今回のプロジェクトは、同社の最新フラッグシップスマートフォンである「Galaxy S24 Ultra」を設置した軽量のカーボンファイバー製の保護ケージに、水素を充填した風船をつなげ宇宙まで浮かべて実施されました。
同一デザインの保護ケージ4機が、それぞれが成層圏への旅に送り出されます。
アメリカの異なる4カ所の地平を捉える
それぞれの機体は、Los Angeles、Las Vegas、Sierra Nevadaの山脈、Grand Canyonの4つの異なる場所から成層圏バルーンを打ち上げました。これらのロケーションは、「Galaxy S24 Ultra」の能力を試し、様々な風景を捉えるために選定されました。その結果、アメリカ西部の高解像度写真を150枚以上撮影し、無事に帰還しました。
撮影から回収までの流れ
打ち上げから実際の撮影を完了するのに1週間もかかりませんでした。4機の「Galaxy S24 Ultra」は、2024年1月25日から1月31日の間に打ち上げられ、広角、5倍ズーム、メインカメラなど様々な焦点距離で写真を撮影しました。
機体を地球に戻すときは、風船から水素ガスを放出し、パラシュートを展開して、時速約8kmの穏やかな速度で地上に帰還させました。落下する機体の位置を追跡し「Galaxy S24 Ultra」を保護ケージから無事に回収しました。
この野心的なプロジェクトは最新技術を駆使して、私たちの惑星のまだ見ぬ美しい風景を捉えるという、科学とテクノロジーの掛け合わせを示しています。初代「Galaxy」が登場した2010年から14年。数年前までは想像もつかなかったことですが、スマートフォンを地球と宇宙の境界へ送り込む日が実際に訪れるとは、まさに驚異的な技術進歩と言えるでしょう。
Cover image ©Samsung