春の息吹とともに咲き誇る桜を写真に残すこと。それは、春の喜びを分け合うアクティビティです。今回は、見る人を「きれい!」と言わせるような、桜の撮影に役立つちょっとしたテクニックを紹介します。
天候を撮影のスパイスに
晴れた日の朝
澄み切った空と桜のコントラストは、まさに春の絵画。午前中の清新な空気が、桜の色をより一層引き立てます。
曇りや雨にもめげずに
桜の美しさは、曇り空にも色褪せません。
曇り色の空を背景に一輪を際立たせる、これもまた、春ならではの情緒を感じさせる撮影チャンスです。雨なら、水滴をまとった花びらを魅せるのも良いですね。
背景選びで物語を紡ぐ
青空以外にも目を向けて
青空だけが桜の似合う背景ではありません。
群れをなして咲き誇る桜も圧巻ですが、一つひとつの花の美しさにフォーカスするのもおすすめです。お気に入りの一枝を見つけて、周りはあえてぼかしてしまいましょう。背景はあくまでサポート役、ぼかして桜を主役にしましょう。
物語を感じさせるパンフォーカス
全部がくっきり映るパンフォーカス撮影は、背景の山や城を含めた広がりある景色の中で、桜とそこに関わる人々の物語が生まれます。後ろに映る校舎から、卒業生は校庭の桜を見つめながら学生生活を振り返っているのかもしれません。F値を高めにして、物語を紡ぐ一枚を。
構図にこだわり、シンプルに美しく
不要なものは写さない
枝を写さずに桜の花びらに焦点を当てる。
シンプルな構図を心がけ、桜の美しさを際立たせましょう。大ぶりな花を選ぶことで、写真に迫力が生まれます。
桜のライフサイクルを楽しむ
満開の桜だけでなく、咲き始めのつぼみや、散り際の風情もひときわ繊細で哀愁を帯びた美しさがあります。
さまざまな表情を捉えることで、桜の魅力を余すことなく伝えることができます。
光と影で表情豊かに
太陽の光を味方につけて
柔らかな朝日や夕日を背景に、桜の花びらが透けるような写真は特別な美しさがあります。
また、逆光を利用して桜に陰影をつけることで、よりドラマチックな写真を撮ることが可能です。
いかがでしょうか。ぜひカメラを片手に、桜の咲く新しい季節の始まりを楽しんでください。小さな工夫で「きれい!」と言われる写真から、春の深い喜びを見つけ出すことができるでしょう。