はじめに
自身の独自のデジタル技法で新たな世界観を表現する写真家、島崎康輔が待望の個展『Chain of memories / 記憶の連鎖』を1月14日(日)~1月28日(日)の間、tefu lounge 下北沢の併設カフェ「grass」で開催されます。
写真は私たちの記憶の一部を切り取り、保存する媒体として進化し続けています。しかし、写真のデジタル化に伴い、大量の画像が私たちのカメラロールに溜まり、失われることが多くなりました。しかし、失われた記憶は、ふとした瞬間、ある場所の匂いで再び蘇ります。
島崎さんは、この「記憶と場所」が交差する瞬間を写真で表現することを試しました。今回の個展では、写真の力を通じて記憶と場所の繋がりを再考し、デジタル写真の新たな可能性を提示します。
INFORMATION
1997年高知県生まれ。松山大学経済学部経済学科卒業後、2022年から東京を拠点に写真家として活動する。 「場所の匂いと記憶のつながり」をテーマに、特定の場所が持つ肉眼では直接見ることのできない匂い(記憶)と自身の記憶との繋がりを作品を通し、探究している。その根底には、自身が生まれ育った故郷の記憶と自然への畏敬の念があり、現在は東京を拠点に、様々な場所に身体を移動させながら作品を制作している。
cizucu:Shimakou
Instagram:kosukeshimasaki
HP:Kousuke Shimasaki
届けたい想い
写真は記憶と深い繋がりを持ち、その一瞬のキャッチを通じて、過去の記憶が脳内に蘇ります。この個展では、私のカメラロールに残された写真データから、複数の記憶を融合させ、新たな視点で過去と未来を結びつけます。
前回の展示『TOKYO UTOPIA』では、東京に対するイメージを再現する内容でした。今回は単なる幻覚や思い浮かぶ幻想の再現ではなく、私たちの脳裏に刻まれた強烈な記憶の瞬間が、具体的な空間と結びついて新たな形を創り出します。記憶の粒子、その一つ一つが場所と交差し蘇る感覚を来場者のみなさんもぜひ肌で感じてみてください。
デジタル技法の力を借りながら、写真が持つ不思議な力を再発見する、そんな興味深い内容になっております。島崎さんのタイムリーに進化し続ける作品世界をぜひ体験してください。
個展概要
INFORMATION
開催日時:2024年1月14日(日) ~ 1月28日(日)
開館時間:9:00 ~ 21:00(1月14日のみレセプションパーティー開催のため12:00 ~ 21:00)
在廊日:1月14日、28日終日
開催会場:tefu lounge下北沢の2階併設カフェ「grass」
会場住所:〒155-0031東京都世田谷区北沢2-21-22 2F grass | 地図