『Beyond the Tracks』受賞発表 | Challenge #30

今回は、〈鉄道〉をテーマに開催されたコンテスト『Beyond the Tracks』の応募作品からのピックアップと受賞作品をご紹介いたします。

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「現地に行かずともあなたの目に映ったものが見られて嬉しいとある人に言われたから」

📷 NIKON D7500

cizucu編集部
写真だけでなく、キャプションにも想いが込められた一枚です。鑑賞者に、どこか淡い気持ちを抱かせながらも、誰かを思う「まっすぐな強い想い」も感じられました。被写体である電車という切り口から、背景のストーリーまで伝わるとても素敵な作品です。

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「雪降る山へ」

📷 PENTAX K-1 Mark II

cizucu編集部
降雪後に差し込む晴れ間に、まるで背中を押されるように進む電車を切り取った一枚。雪の日にはさまざまな感情が生まれます。雪遊びを楽しむピュアな気持ちや、仕事に行くのも億劫になってしまう鬱屈とした想いまで。そんな多様な解釈を鑑賞者に与えてくれる作品です。

加藤溪山
「線路はどこまでも」

📷 iPhone 11 Pro

cizucu編集部
線路を跨ぐように、虹が美しくアーチを描いている一枚です。踏切を歩いていると、ばったりとこの瞬間に立ち会ったかのような。写真の構図や撮影者独自の視点から、まるで鑑賞者がその瞬間に出くわしているかのように錯覚させるリアリティ溢れる作品です。

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「桜とケーブルカー」

📷 SONY α7R V

cizucu編集部
この作品は、鉄道、桜、そして海沿いの美しい風景が絶妙に融合しています。
広がる可能性と新たな冒険を示唆する海に背中を押されるように、そして新たな季節と希望の到来を告げる桜に沿道から応援されるように、今日も走り続ける列車。そんな希望と新たな始まりが豊かに表現され、未来への想像力を掻き立てます。
長時間対峙するからこそ、時折見せる特別な表情を捉えることができる。そんな一期一会の大切さも伝えてくれる作品で、今回の受賞作品に選ばせていただきました。

いかがでしたでしょうか。
今回のコンテストでは、〈鉄道〉をただ単に捉えた訳ではなく、その背景にあるストーリーや想いまで伝わる作品がとても集まりました。
撮影者があらゆる試行錯誤を繰り返す中で生まれた一枚は、鑑賞者側にも多様な解釈とインスピレーションを与えるはずです。

ふと立ち止まり、カメラを握る。時には電車に乗って、遠くまで出向いてみる。
そんな中で、自分の作品をもう一度見つめ直してください。

それは、単なる自己満足ではありません。次に生まれる、素敵な作品に出会うために。

さあ、切符を握りしめて、新たな世界へ！